イギリスの詩人 William Alabasterは、日本ではあまり有名とは言えないかもしれません。
			神学者でもあった彼の書いたラテン語の詩はあまり日本ではなじみがないものだからです。
			しかし本国イギリスでは、彼がエリザベス女王にささげた叙事詩に代表される、
			彼の作品の多くはシェークスピアにつながるイギリス詩史の中で外すことのできない大きな存在です。
			その名を冠したインテグレーテッドアンプ Alabasterは、
			ソネッティアのデビュー作であるCampionから遅れること2年の1996年に発売されました。
			その開発目標はその名を冠する詩人の名に恥じない大きなものでした。
			イギリスアンプの代表的な美点である、小音量での再現性と4オームで100ワットという大出力のもつエネルギー感を共存させること。
			もちろん、デビュー作であるカンピオンで評価をえた高い音楽性は維持しつつこれは実現されなければなりません。
			これは、大変困難なことです。もちろん、コストを無視して実現することは難しいことではないかもしれません。
			
			しかし、それはソネッティアのスタイルではありません。
			
			エンジニア・デザイナーのHaider Bahrani氏は2年間すべての労力を傾けてこの困難な問題に挑戦し続けました。
			完成したアラバスターはこの両立が難しい2つの課題を乗り越えた希少なアンプとして世界中で愛用され続けています。
			デザイナーは、Alabasterを特別な親しみをこめて”My Chirdren”と呼びます。